「猪谷六合雄―人間の原型・合理主義自然人 (平凡社ライブラリー)」販売店・購入・ショップ情報。高田 宏平凡社

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猪谷六合雄―人間の原型・合理主義自然人 (平凡社ライブラリー)

高田 宏平凡社

平凡社

 

百合子、ダスヴィダーニヤ―湯浅芳子の青春 (女性文庫)

沢部 ひとみ学陽書房

学陽書房
チェーホフなどのロシア文学を訳した湯浅芳子と日本共産党の宮本顕治の妻として知られている小説家宮本(中條)百合子、二人の7年間の恋愛を描いたノンフィクション。宮本百合子はその後自伝的な小説を書いているが、この本では湯浅芳子側から二人の関係が読める。

湯浅芳子が20代終わりから30代にかけての数年間を二人がつきあって別れたという事実は読む前から知っていたから、ずっとなんで別れたんだろう?なんで別れることになるんだろう?という疑問への答えを探しながら、一気に読み終わってしまった。

なんといってもここに描かれた湯浅芳子は、かっこいい。特に初めの頃の手紙のやり取りから見える、率直で繊細なところには、はっきり言って惚れる。盛り上がっている最中に、「どうも考えて見るのに、私はあなたの空想にまつり上げられ、分にもなくいい気になっていたところがあったようで実に厭だ」というあたり。

芳子はきっぱり自分の性的指向を正面から受けて立っていて潔い。もちろん彼女が「女」らしくはなく、短気で我ままだったことは当時もっと褒められることじゃなかっただろうけれど、私はこう生きる/生きていくしかない、という覚悟を決めた生き様に私は強く惹かれた。

実を言うと、これは日本にあったレズビアンの恋愛を描いたノンフィクションだ!とこの本のどこかに書かれているんじゃないかと、私は期待しながら、読んでいた。確かにそうでしかないけれど、あえて書かないとこの筆者は決めているようだ。それでは分かる人には分かるけれど、分からない人にはきっと気がつかれない。強い愛情関係が二人の間にあったという婉曲な説明では、「レズビアン」がありえると思ってない、昔から存在していたし今現在存在しているとは思ってもない人は、そこに性的なものが存在したことを(最後にはうまくいかなかったとしても)見逃してしまうと思うから、レズビアンの読者である私は、書いて欲しかったのだ。ああ、今だったら「自然」じゃないことなんていくらでも言い返せるよ。


 

恐竜の骨をもとめて―ゴビ砂漠探検記

ア・カ ロジェストヴェンスキー恒文社

恒文社

 

子供たちは森に消えた (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ロバート カレン早川書房

早川書房
チカチーロについて書かれてある本は結構読んでいるつもり
ですが、この本が全てにおいて一番詳しく書かれているので
はないかと思います。しかし、正直どうでもいい内容も多かった
です。担当刑事さんの経歴なんて正直全く興味ありませんでした。
こういう部分を削っていけばだいたい半分くらいのページ数で済ん
だんじゃないか?とも思います。というかチカチーロについて書いた本は
担当刑事等についてもやたらと詳しく書かれたような物が多い気がします。
なぜ!?

ただ、事件の内容等についてはかなり詳しく書かれてあるのでチカチーロに
関する本の中では一番オススメだと思います。

 

ウィガン波止場への道 (ちくま学芸文庫)

ジョージ オーウェル筑摩書房

筑摩書房
オーウェルは全体主義社会の恐怖を描いた『動物農場』や『1984年』の作者としてよく知られているので、彼に対して単にアンチ・ユートピア作家と云うイメージを抱いている読者は多いことと思う。本書は、彼が彼なりのやり方で「社会主義」を奉じていたのだと云うことが判る興味深い書である。

構成は2部になっており、第1部は彼が過ごした下層階級生活の実態を描いたルポ。ロンドンの『どん底の人々』等著明な作家が社会の底辺に潜り込んで階級的貧困の存在を世に伝えようとした書は幾つかあるが、本書は類書の中でも最も生々しい肌触りに満ちている。これについては実際に読んでみて貰う方がいいだろう。

第2部では、「何故社会主義は支持されないのか」と云う問いによって具体的に現存する社会主義の問題点を指摘し、それを批判すると云う形で、逆説的に社会主義を論じている。直接理論的な内容を話すのではなく、彼個人の経験で得た実感を基に論を進めているので、この手の論考としてはかなり異色の出来になっている。彼によれば、問題は現在の自称社会主義者達が、労働者階級のことなど理解しない中産階級のインテリ共でしかも変人の類いが多いと云うこと、そして人生を無味乾燥にし、労働の意味を奪ってしまうであろう「進歩」や機械化と云うイメージが、社会主義そのものに対する保守的な反感を誘う、と云う点にある。要は宣伝が下手だと云うことなのだが、他の論客なら下卑た視点だとして避けて通るであろう問題に正面から切り込んでいるところに本書の特色がある。

原書は1937年に左翼図書普及会の選定図書としてゴランツ社から出されたものだが、ヴィクター・ゴランツがコチコチの社会主義者の代表と云う立場から、本論を反駁しつつ解説した「序文」を書いている。印象論を基調とする本論には明白な間違いも多いのだが、これに対するプロパガンダ的な反論も仲々面白い。


 

落日のモンマルトル〈下〉 (ちくま学芸文庫)

ルイ シュヴァリエ筑摩書房

筑摩書房
 フランスの近現代風俗を膨大な資料を駆使しつつ、現在によみがえらせた労作。
 60年代フランスというと馬鹿のひとつ覚えのように学生運動などしか語られないが、当時の
男女の恋愛の形の変遷、演劇の社会史的移り変わりや流行り廃りをここまで面白く
語っている本は他にない。
 著者はアランの教えを受けコレージュ・ド・フランス教授も勤めた歴史学者。

 

ふるさとは貧民窟(スラム)なりき (ちくま文庫)

小板橋 二郎筑摩書房

筑摩書房
明治東京の三大スラム街といわれた四谷鮫ヶ橋・下谷万年町・芝新網町。だが帝都の膨脹から、貧民は市内に住めないで市外へどしどし押し出される。そして、関東大震災以後「三大スラム街」と呼ばれていた地区に貧民の影を絶った頃、東京最大のスラムとなったのが、板橋の「岩の坂」(=現在の板橋本町)だった。小板橋 二郎がここの生まれとは知らなかった。

岩の坂というと昭和5年に発覚した「岩の坂もらい子殺し」があったところで、東京中からもらい子を引き受けてきて殺したり乞食に仕立てて物乞いをさせたり、少し大きくなったのは女は娼婦にしたり、男はタコ部屋に売り飛ばしたりして処理していた一大犯罪集落、という理解だったが、この本を読んですっかりイメージが変わった。

当時の東京の下町ならどこでもありそうな出来事、どこでもいそうな人々、貧しき中にも日々織りなされる哀歓を描いている。結局貧民窟といっても、外から眺め回すのと、内で生活しているのとではまったく違うということだ。
多分、これは上流階級の世界でも同じだろう。

現在の板橋本町はどうということもない普通の町である。縁切り榎だけ昔のままだ。
本書に出てくる商店の屋号もいくつか確認できる。
しかし、今ここに立って往時を想うとき、感慨深いものがある。

 

青木周蔵―日本をプロシャにしたかった男〈下〉 (中公文庫)

水沢 周中央公論社

中央公論社

 

檻の中の詩―ノンフィクション・布川事件 (双葉文庫)

佐野 洋双葉社

双葉社

 

にっぽん音吉漂流記 (中公文庫)

春名 徹中央公論社

中央公論社

 
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笹まくら (新潮文庫) 丸谷 才一 新潮社 笹まくら (新潮文庫)
数年前のイラク人質事件の三人とこの主人公の境遇は似ている。もっとも事件については表面的な事実しか知らないのだが、怒り狂っていた大多数の日本人も同じだろう。この十年間あれほど憎まれた人達もいない、そして私には彼等への憎悪が不可解だった。この主人公への周囲の軽蔑にも同質の不可解さを感じた。
憎まれたのは、彼等の行為が古代日本で不均衡に重罪とされた田を壊す罪と同質だからだ。日本社会の暗黙の掟を破ったからなのだ。日本人の人生は今も昔も権力者の為に立派な建造物とおコメを皆で作ることだけであり、掟はその際決して文句を言ったり石を運ぶ列を乱したり物を考えたりしないこと。列を乱すこと自体が重大なのであり主観や倫理はどうでもよい。責任などという観念とは勿論無関係。たんに生存と安全が脅かされるから掟破りとされるのだ。この相互我慢義務型奴隷倫理と相互監視義務が掟の正体。常に「兵隊であること。」が日本人の義務なのだ。「世間」を乱すこと自体が掟破りなのであり、一生消えぬ反日的不可触民の烙印が押される。権力者に対する問答無用の平身低頭義務の欠落した規範感覚と人格の持ち主と看做され、体制や主流思想、戦争評価が変わっても一生許されない。この点、主人公と人質三人は似ている。主人公は臣民の列に入れてもらおうと必死だ。で、彼女の元へは行けない。ところが心の底では、自分が一生許されぬこと、そして戦後も心の中の恋人だけに庇護され続けてきたことを知っている。だから彼女の訃報に接した瞬間から、見当識を欠く自己喪失者になってしまう。救済は日本人(兵隊)になることを諦める以外にはない。再び逃亡奴隷になることを決意し漸く精神の均衡を得ることができたのだと思う。
記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス) 池谷 裕二 講談社 記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)
最近、人の名前や大事な数字が覚えられなくなっているな、と思って本書を手に取りました。
わかりやすい文章で、理系が苦手な私でもスイスイ読み進めることができました。
脳は忘れるものだから、復習が大切だということ、徹夜するより、早起きして覚えたほうが効果的、などちょっとしたアドバイスも役立ちます。
読みやすく、価格も手ごろなので、著者の本の中では、まずこれを読んでみては?
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687) 梅田 望夫 筑摩書房 ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
ネット時代が到来する前では、「大組織を離れる」=「路頭に迷う」「人生のレール」をはずれるみたいな極端なイメージを多くの人々が抱いていた。

しかしながら、ネット時代においては、「自分の好き」なことを追求できる、「知に関する学習の高速道路」がダーンとネット上に存在する。その高速道路を「自分の好き」という気持ちで進めば、大きな組織を離れたとしても、十分生きていける。

このように、「大組織に適応しにくい人たち」、特に最近の若者たち・若手社員に、同書をかじりつくように読んでほしいと願う。